Island Yossy ブログ バリ島のことや日々の覚え書き - 2007年07月20日
バリ島 バリニーズの国民性
国民性とは少し大袈裟なタイトルですが、私が経験の中で得た「バリニーズはこう考える」みたいな事を書いてみたいと思います。(念のため、「バリニーズ」とは「バリの人」という意味合いで使っています
まず、バリニーズは 金銭面に関わることで有意義なアドバイス はしてくれません。
例えば、空港に出迎えてくれた現地係員は、私たちが「空港ポーター」に引っかかっても(法外な金銭を要求されていたとしても)何も言ってはくれません。
観光ガイドが「高額な土産物」を買わされて?いるのを隣で見ていても何も言ってはくれません。
少し仲良くなったバリニーズなら、買った後で「あそこ高かったね」とか「そんな値段で買ったらダメ」とか言ってくれる場合もありますが、事前に言ってくれることはありません。(それは仲良くなった観光ガイドでも同じですね)
良く言えば「他人の意見や行動を尊重する」悪く言えば「ボラれるのは、あなたの責任」という事です。
バリニーズを悪く言うつもりはありません。「こんな考え方だ」という事を私なりの表現で経験から得ていることを書いているだけで他意はありません。
次に、どこかに連れて行ってもらった所は、 何らかの利害関係のある所 と思って間違いないです。
(これも誤解を受けそうな言い方ですが、他に思い浮かばなかった)
これは日本でも同じ事なのですが、 バック・マージン がルール化されており、オプショナルなどで行くお店は全てこれに当てはまります。
それ以外でも例えばイカン・バカールに行くとしてタクシーのドライバーに「どこの店が美味しいの?」と聞いても、ほとんどの場合その類の店しか答えてくれません。
これを避けるには、事前に「物の大体の相場」を調べておいて、高いお店では買わないこと。
そして、事前に利害関係の発生しない人(例えばホテルのスタッフとか)におすすめの店を聞いておいて、その店を指定して行くことです。
(ちなみに、この類の話で「日本と違うな」と思うのは、バリニーズが「ここがおすすめの店」と言っても「いや、私は○○に行きたい」と言えば、すんなりとそこに行ってくれること。日本だと、口先でうまい事言って自分のマージンが得られる店に連れて行こうとしませんか?)
そして、バリでは 物の定価売りという概念が存在しない こと。
これはガイド・ブックなどでも当たり前の事として書かれていますが、ちょっと違う観点から書いてみます。
日本でも「観光地価格」という観光客相手だと少し高めの値段設定がありますよね。
日本では「3~5割プラスしとくか」くらいの暗黙の了解みたいな話だと思うのです。
でも、バリでは「定価が存在しない」ので「相手によって値段を変える」ということで、極端な場合だと何十倍もの値段で言ってくる場合もある...という事を理解しておいてください。
「ボラれた」のではなく、それは「あなたが納得して買った」価格ということです。そのバリニーズが「この人は、これくらいの値段でも買うかな?」と思った金額だということです。
私も、最初は「ちょっと、ヒドイ話だな」と思いました。
でも、自分が仕入れた商品に「どれくらいの儲け」を付加するかは自由ですよね。日本とは(付加する儲けの)ラインが違っていることが、私の言っている「考え方」の違いの一つです。
要するに、自分が相場を知っておいて高いモノは買わなければいいのです。逆を言えば、そんな高い値段のモノを買う人がいるから高い値段を(彼らは)言ってくるのです。
このページは2007年8月のドメイン取得にともない、以前は「もう一つのバリ島」というコーナーで書かれていた内容をブログに持ってきました。