Island Yossy ブログ バリ島のことや日々の覚え書き - 2009年7月24日
バリ島 バリニーズ VS ジャワニーズ
バリニーズとは バリ島で暮らす人々 バリ人のこと
ジャワニーズとは インドネシアの首都ジャカルタのあるジャワ島の人々のこと
この 同じインドネシア人なんだけど 2つの民族間で対立がある
...といったテーマなんだけど
例えば 中国におけるウイグル族やチベット族なんかの対立とは違い
( 暴動が起きるほどの弾圧や搾取なんかは ないだろうから )
ある一部の人達の ちょっとした感情...くらいに思ってください
あの地区のご近所さんは仲がいいけど ここは近所の仲が悪い
...みたいな感じですかね
私の初バリである1991年当時は バリ島はリゾート地のハシリみたいなものでした
クタあたりは今と変わらずお店が軒を連ねるゴミゴミとしたところだったけれど
少し外れると 例えばトゥバンとかスミニャックとか
田んぼや畑が広がる 何にもない所だったのです
もちろん いくつかの大型ホテルはポツリポツリとありましたけどね
バリ島が世界に名高いリゾート地へと開発が急激に進んだのは ここ10年くらいかな
「バリ島へは1年ぶり」 といった人でも 毎年の変貌ぶりには驚かれると思いますが
まあ それくらい今でも開発が進んでいるリゾート地なのです
どうして ここまでバリ島の開発が進んだのか?
バリニーズは山岳信仰 山は大切なんだけど 海に近い辺りはそうでもない
海に近いエリアに開発の手が入っても ( 誰かにその土地を売ってしまっても )
バリニーズにとっては あまり関心がなかった
諸説ありますが 私はこの説が的を得てるかなと考えています
前置きが長くなりましたが まあ とにかく
開発が進むにつれ ジャワ人たちも多くバリ島に流れ込んできて
バリ島でビジネスとして成功するジャワニーズ達が増えてきた
「 ジャワニーズ達は俺達バリニーズの土地で金儲けをしている 」
そんな図式ができてきたわけです
そんな民族間の対立なんかあるの? 同じインドネシア人じゃない
...と まあ そんな意見を持たれる人もいるかもしれませんが
島国日本国内でも 民族とまで大げさな括りじゃなくても 似たようなことはあります
そんなことが実感できない人は そういったことの経験がない
ある意味 幸せな環境 幸せな人生であったのだと思います
同じインドネシア人 目と鼻の先の島で暮らす人々ではあっても
宗教は違うし 環境がまったく違う まったく別の人種なんですね
考え方の ( 大小あるだろうけれど ) 違いはあって当然だし
よそ者感情 ( よそ者が好き放題やっている ) が起こるのも仕方ないのかもしれません
ただねー ジャワニーズを弁護するつもりもないですが
バリニーズ達にも 致し方ないところもあるんですね
先ほどの 山岳信仰で...という話もそうだけれど
信仰だ お祭りだ 葬式だ が生活のメインになっていて 仕事よりも宗教イベントが優先
考え方というか 性格的にあまりビジネスには向いていないのかもしれません
ジャワニーズ達がやって来て 「 この土地を売らないか? 」 という話になると
もちろん最初は土地を貸していた ( と思う ) けれど
インドネシアのこういった賃貸物件は数年まとめての契約と支払い
( 日本のように 分割だの 毎月の家賃だのといったシステムはなかなか根付かない )
ある日 ドーンと今まで見たこともないようなお金が入ってくる
悲しいかな いろんなことに無駄遣いしてしまう
( 貯金や将来の投資なんてことは 悲しいかな考えない人が多い )
お金が無くなるのは早いもの でも数年まとめて払いだから次にお金が入るのは数年先
でも 無駄遣いをすることを覚えてしまったので お金がどうしても欲しい
それで土地を手放してしまう ( 仕方なく売ってしまう )
まあ こういったケースが多いのかなと思います
書き方も悪いから ちょっとお間抜けな人達のように聞こえるかもしれませんが
バリニーズ達は 性格も穏やかで 人が良い人も多いので
親戚友人にお金をあげたり 宗教儀式などにお金を使うことが多いように思います
よそ者のジャワニーズ達がやって来て 俺達の島バリで金儲けばかりしてる
良い暮らしをしているのはジャワニーズ達で 俺達バリニーズは貧しい暮らしをしている
...と はっきりと不満を口にするバリニーズは少ないけれど
( 宗教上の禁忌もありますが ) ジャワニーズが経営するワルンには行かない
ジャワニーズが経営するお店では働かない
...といったことは目にします
ジャワニーズもバリの土地を買えば バリニーズだしね
( そんな考えは彼らには無いだろうけれど )
どちらの言い分もわかりますが
暴動だとか 紛争だとかには なって欲しくないですね
いつまでも平和な島であってほしいものです