Island Yossy ブログ バリ島のことや日々の覚え書き - 2010年2月5日
話のネタ スパムメールは無くならない
友人から少し慌てたように電話があった
スパムメール ( 迷惑メール ) が突然いくつも届くようになった
送信者が自分のメアドになっている
抗議してやりたいのだが どうすれば送り主がわかるのか
...などなど
10年くらい前に盛り上がった話題だけど
スパムメールを初めて受け取った人はビックリするだろうし
自分に直接影響がないと 周りがワーワー言ってても興味はないだろうし
まあ 今さらだけど興味がある人もいるかもしれないので少し書いてみたいと思います
電子メール ( と、今でも呼ばれるのかな? ) の仕組みについて
あなたがAさんに送るメールは
SMTPサーバー (エス・エム・テー・ピー・サーバー 送信サーバーとも呼ばれる)
POP3サーバー (ポップ・スリー・サーバー 受信サーバーとも呼ばれる)
この2つを経由してインターネットで送り届けられます
SMTP、POP3 ともに多くの場合は あなたが契約しているISP (インターネット・プロバイダ)の
サーバーにあるソフトウェアと思ってもらえればいいでしょう
メーラーの設定するときにも使われる名称ですね
郵便で手紙を出すことでざっくりと例えるなら
あなたがAさんに送る手紙をポストに投函すると
ポストから手紙を回収して各地の郵便局までの配送を受け持つのがSMTPサーバー
Aさんのお家の郵便受けまで配達するのがPOP3サーバーということになります
そしてスパムメールというのは
詐欺目的や販売など 要は広告メールと言えるでしょう
違法なことが多いのでリアクションは少ないようですが
それでもメール送信にかかるコストはわずかなものなので
ものすごい数のメールを送って 少しのオーダーでも採算が合うのでしょう
メール送信に関わるSMTP、POP3サーバーですが
ものすごい数のメールが短時間に送られたり
送信者と受信者が同じだったりと不正な内容のメールであれば
そこでチェックすればスパムは無くなるのに...と思うかもしれませんが
SMTP、POP3ともに そのような機能はありません
( 詳しく説明するとキリがないので簡単に書きますが )
もともとインターネットというのはクローズドなネットワークで
現在のように世界中に広がり 不特定多数が利用することが想定されていません
通信速度もまだ遅い時代にシンプルな通信手段として作られており
悪用とかセキュリティとか考えられてはいないということですね
シンプルで軽い通信手段なので安価で広まるのも早かったということなのですが
逆に抜け道というか悪用も簡単であったということですね
それでも何とかスパム対策を行おうと
POP before SMTP (これはメール送信の際に正規ユーザーかどうか認証する)
など取り入れられています ほとんどのISPで対応済みでしょう
メールにはIPアドレス(アイ・ピー・アドレス)というサーバーの番地が送られます
どこのサーバーから送られてきたメールなのかがわかるようになっています
お宅のサーバーからスパムが送られてきています...とクレームを出せば
少なくとも日本のまともな会社等が所有するものであれば対応せざるを得なくなります
インターネットが日本国内だけならスパムもずっと少なくなるでしょうが
海外のサーバーではクレームを出すのも難しくなるし
迷惑なことは判ってやっているのでクレームも無視されるでしょう
説明が下手で判りづらいですね 申し訳ない
結論として スパムをゼロにするのには
新しい通信方法による第2のインターネットを構築する
国際法?を整備して悪質業者をゼロにする
...こんなところでしょうが まあ実現不可能ですね
スパムメールを誰も見なくなれば スパムもゼロになるでしょうが
アンダーグラウンドなニーズはどうしても存在するので これも不可能でしょうね
理不尽な話なのですが
スパムに抗議する...といったことは絶対にやってはいけません
メールアドレスが生きている(読んだ)と広めているようなものです
スパムが届く数がもっと多くなるようなものです
悲しい話ですが 無視するしか方法がないんですね