HOME > ブログ サイトマップ > 正義とは何か~福島県の学校

Island Yossy ブログ バリ島のことや日々の覚え書き - 2011年4月25日

正義とは何か~福島県の学校

正気を疑う文科省の学校線量基準
>文部科学省、原子力災害対策本部、原子力安全委員会は、4月19日に「 福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について 」を発表した。その内容は「校庭・園庭で3.8μSv/時間未満の空間線量率が測定された学校等については、校舎・校庭等を平常どおり利用をして差し支えない」というものだ。
2011/04/20 Wired Vision


安全な放射線量は1年間に1ミリシーベルトまで
3月で1.3ミリシーベルトを超える場所は放射線管理区域
これらは法律で決まっているにもかかわらず
「 3.8μSv/時間未満の学校は平常どおり 」 と文科省が発表した
3月あたり1.3マイクロシーベルトというのは 0.6マイクロシーベルト/時
その6倍以上の3.8マイクロシーベルト/時でも平常だと定めたということ


原発の事故があって自分でネットなどで色々と調べました
判っていないと不安だから ( 自分なりの判断基準が欲しいから )
学歴もないし 原子力なんて理解できるわけもないのですが
自分なりに納得して理解しているのは...
広島・長崎、スリーマイル、チェルノブイリと人間に影響したデータは少ない
チェルノブイリでは消防士など炉心に近づいた人達の被害は大きかった
子供達の甲状腺がんは確認されたが成人への影響はほとんどなかった
色々書いても仕方ないけれど 他の人が知っていることと大差ないでしょう


先日たかじんの番組で ( 4月17日 大阪大学 中村教授 )
放射線浴びても活性酸素が増えるだけ、発言でも話題となった
放射線の第一人者といわれる教授ですが
>日常の活性酸素で一日7万~100万個のDNA損傷が起き日々修復されてるが100ミリSv浴びると損傷が200個増えるだけ
>毎日放射線を浴びてる国際線のパイロットは逆に発癌率が低いデータがある
>台湾のビルの鉄筋にコバルトが混入され、約1万人が平均年49ミリSv被爆したが被爆者を調査した結果癌死亡率は激減した
などといった発言もありました
ある程度の放射線量ならカラダに良い?まあ問題ない
積算で100ミリシーベルトを超えると癌のリスクが0.5%増えるというデータもあるようですが
人間へのデータが少ないために
しきい値 ( どの値で動作や反応が異なるかの最小値 )
がわかっていないというのも問題なのでしょう


「 正義 」 の定義はよくわかりませんが
「 子供達の安全を考えて学校を利用不可にしよう 」 正義=善 という考え方もあるし
「 学校を使用不可にするとパニックになるし移動先にも困るから緊急時だし法律を無視してでも利用可にしよう 」
( と考えたかどうかはわからないけれど私はそうだと思ってます )
政府、文科省は 正義=必要悪 という考えなのでしょう
おそらく彼らの中では今回のことも正義なのでしょう


イラクのボランティア人質事件あたりから使われるようになった自己責任
今回のことも自己責任なのでしょうか?
政府は問題なし ( ただちに影響のあるレベルではない? ) と決めたので
避難するなら各自の判断でどうぞ、ということなのでしょうか?


もしかすると5年後10年後に子供達に問題が発生する、かもしれないし
なんでもなく風化してしまうようなことになるのか...
まるで人体実験のような話ですよね
政府はデータを公開しないし 何かあっても自らの正義を主張するでしょう
テレビや新聞も信用なりません ( 昔からのことですけどね )
悲しいことですが自分で調べて自分で決めるしかないのでしょう

正義とは何か~福島県の学校

HOME > ブログ サイトマップ > 正義とは何か~福島県の学校