Island Yossy バリ島旅行情報 バリ島旅行記
バリ島 旅行記 1999年3月
<加筆 2000/05>
この旅行記を書いていた時のことも、今でもよく覚えています。
仕事が忙しくて(1年がかりの仕事の合間に旅行に行ったので...この旅行以外は休みなく働いていました)ホムペどころではなかったのですが、ニョマンから手紙がきて、早くつくらないといけないと思い慌てて作りました。ホムペを作りながら、このときの興奮が思い出されて、今読んでもおかしいくらいです。
バリが好きで何度も訪れていて良かったなとつくづく思います。
もし、フォーシーズンズ・ジンバランに訪れる方がいらっしゃいましたら、チコが働いているかどうかメールで教えてください。
忙しくて...3月の旅行記なのにホームページを作るのは10月になってしまいました。
前回と同じく半年ほど経ってこのページを作っています。
4回目のバリということで、まあバリも今回で最後かな...と思い奮発して良いホテルをとって出かけました。
ところが...人生いろんなことがあるものです。今回は特別な経験が待っていました。
少なくとも、もう一度はバリに行かなくてはいけません。
<ニュピ>
行きの飛行機の中で気がついたのですが、今回の旅程の中で18日はニュピにあたります。(3/15~20の6日間の旅行でした)
バリ・ヒンズー教の新年になるらしいのですが、バリの人々にとって宗教上の大切な一日のようです。
特別な雰囲気があり、お祭りも見られる反面、前後数日はお店も閉まっている所が多く、交通も渋滞しています。
ニュピ当日の夜明けから翌日の夜明けまで大騒ぎをして、それから一日は家の中で静かにしているとのことです。私たち旅行者はホテルから出ることができませんでした。
私たちは知らずに出かけましたが、おかげで貴重な体験を得ることができました。ホテルから出られない日があるなど不便なこともありますので、「そんなのは嫌だ!」と言う方は事前に調べてから計画を立てて下さい。ニュピは雨季にあるようです。来年のニュピがいつかは分かりませんが、サカ暦(ヒンズー教の暦)の何日目かの新月の翌日らしいです。
(ガイドブックには、2月~4月と書いてありました。ちなみに、ニュピ翌日に外出すると逮捕される?と書いてあります。私は、石を投げられると聞きましたが...)
<ホテル>
いつかはフォーシーズンズに、と思っていました。サヤンにしようかと迷ったのですが、やはり海が見えるジンバランに決定。
やはりリゾートで過ごすのはヴィラが最高ですね。ハネムーナーには特にお勧めです。
写真正面はプール(と言ってもお風呂サイズ)右がオープン・ダイニング、左がベッドルームです。
とにかく敷地が広くて、ニュピで閉じ込められた日には一日中散歩をしていました。
そして、忘れられない出会いの一つ。ホテルで働いていたチコです。
大阪出身で、現在オーストラリアの大学に留学中。今はアルバイトですが、来年春の卒業後はフォーシーズンズに就職する予定らしいです。日本語・英語・インドネシア語を喋れる優秀な彼女にホテルからオファーがあったようです。
毎朝、彼女とお喋りをしてその日の行動を決めていました。彼女と出会えなかったら、今回の旅行はとてもつまらないものになっていたと思います。不自由なニュピを恨んで、もう二度とバリには行かない...と思っていたかもしれません。
できることなら、もう一度彼女と会ってお喋りがしたいな。来年の春以降にバリに行けたら、彼女がフォーシーズンズに勤めていたら、迷わずにこのホテルをもう一度訪れようと思っています。
<イカン・バカール>
海辺の焼き魚屋さん...のこと(だと思っています)
ジンバラン湾の砂浜に数軒のシーフード・グリル店が並んでいます。
もちろん、チコにお勧めのディナーの場所を聞いて...ここにやってきたわけです。チコも友達と一緒に食べにくるそうです。
イカと鯛に似た魚、そして蛤のスープ。天気が悪かったのは少し残念ですが、海辺でおいしい食事はリゾートの楽しみの一つです。クラムのスープが最高でした。
特に新婚さんにお勧め...夕焼けを見ながら愛を語って下さい。味の方も、バリで何度もシーフードを食べましたがここが一番おいしかったです。
ただ、(チコに何度も念押しされましたが)日本人だとお腹の調子が少し悪くなる人がいるそうです。病院に行くとか寝込んでしまうとか、そういう状態ではなくて少しユルくなる程度らしいのですが...チコも何人かの日本人に紹介して何人かがそういう状態になったらしく、最近は勧めてはいないとのことでした。私たちは何ともありませんでした。
残念なのは、一匹一匹が大きくて二人で食べに行くと種類が食べられないことです。(よくあるシーフード・レストランのように魚を指定して焼いてもらい、重さで値段が決まります)次に行く時は、ホテルで友達を作って大勢で行ってシェアしたいなと考えています。
<出会い>
前述ニュピの写真は、オゴオゴと呼ばれる山車です。たぶん地区毎に作って競い合っているのでしょう。デンパサール市内の数キロにわたる道路で群集が見守る中、何十ものオゴオゴが練り歩いていきます。
人々をかき分け、時にはオゴオゴにぶつかりそうになりながら撮った数十枚の写真の一部です。
私たち夫婦二人だけで、いつもと変わらない旅行であれば、この場所でこの写真が撮れたでしょうか? 絶対にないですね。タクシーで近くを通りかかり「あ、何かやってるな」くらいはあるかもしれません。でも町中のお店はほとんど閉まっていただろうし、たぶんホテルから出ないで過ごしていただろうと思います。
話はバリに着いた日、つまり15日の夜になります。
私たちは、日本で仕入れたバリのお店情報の一つであるイタリアン・レストランに行きました。いつものように食事して、Tシャツでも買って、チューブスで一杯やろうと思ったわけです。
そのレストランでウェイターをしていたニョマンに出会ったのです。
落ち着いた雰囲気のレストランで、日本人はたぶん私たちだけだったと思います。
人なつこい笑顔で彼ニョマンは、何度も私たちのテーブルを訪れて「おいしいかい?」と声をかけたり気を遣ってくれます。(彼は日本語がダメで英語だけ、残念ですが一部何を言っているか分からないこともありました)
ほんとうにピッツァのおいしい店で、もう一度食べに来たいと言うと、彼はいつまでバリにいるの?と尋ねます。土曜日(19日)の夕方に帰るんだと答えると彼は残念そうに答えます。「ニュピで明日からこの店は休みなんだ。土曜日にはオープンするけれど...」
そう?残念だね。次に訪れた時には必ず来るよ。私たちは答えました。
彼は少し考えた後で「バリのお祭りを案内するよ。ホテルはどこ?僕が迎えに行くよ。」と言うのです。
写真はニョマンの弟タマンの家での食事風景です。座っているのがニョマン、立っているのがタマン。
ニョマンはレストランで食事した翌々日夕方に、わざわざ私たちをホテルまで迎えに来てくれました。ニョマンのお兄さん(ごめんなさい。名前を覚えていません。写真右奥の人です。)とバイクで来て、私達とタクシーで彼の実家に行きました。彼の家族と一緒に食事をごちそうになり、そのあと写真を撮ったオゴオゴを見に連れて行ってくれたのです。
ニョマンは独身。(たぶん次男)イタリアン・レストランに勤めて、この家ではなく一人暮らし。英語が話せる。最近彼女と別れたそうで募集中。
タマン三男、3人の子供がいてショッピングストアの店員。日本語が話せる。日本人の女性が好き。(日本人女性がいかにすばらしいかタマンは熱心に語ってくれました。今の奥さんと別れて日本人女性と結婚したいと...彼の家族の中で日本語が分かるのは彼タマンだけでした。アハハ、いいかげんにしろよ。美人の奥さんに言ってみろよ。インドネシア語が話せなくて残念でした。)
彼らの両親や兄弟そしてその子供たちと一緒に食事をして、いろんな話をして、子供たちに折り紙を折ってあげたり(まさか家に招待してくれるとは思ってなかったので、子供たちにあげるお土産が何もなかったのがとても残念でした。)とても楽しい一時を過ごすことができました。
<あとがき...>
現地の人と知り合って、その人達の家に行った...などと聞くと(海外でほんとうにトラブルにあった人なら特に)あなたたちはラッキーなだけよ、と言われるかもしれません。
実際に私たちも、ニョマンとレストランで約束はしたもののギリギリまで迷っていたのです。ホテルのロビーで会う約束をしていましたから、行かなければいいんだと思っていました。
でも、ほんとうに親切で言ってくれているんだとしたら申し訳ないから、断るにしてもキチンと会ってから言おうと思い約束の時間にロビーで待っていました。
ロビーにチコがいました。彼女に経緯を説明して、失礼だとは思うけれどトラブルが恐いから一緒に行くことを躊躇していると彼に話してくれるように頼みました。
ニョマンとインドネシア語で話した後、チコは私たちの方を向き微笑んで言いました。「大丈夫ですね」
彼の家に向かうタクシーの中でニョマンが言いました。「来てくれてありがとう」たぶん私たちが最初にそうしようとしたように、彼の親切が相手に伝わらなかったことが何度かあったのだと思いました。
チコとニョマン。この二人と出会わなければ(どちらか一人だけの出会いだけでも)今回の経験はなかったことでしょう。ほんとうにラッキーだったと思います。
正直に言うと、彼の家でごちそうになった料理。口をつけるのに勇気がいりました。
井戸水を使っていたようだったし、冷えていないビールだったのでコップに氷を入れていたし...まあ、これも経験だと半ばヤケになって、おいしく頂きました。もちろん(ラッキーかもしれませんが)お腹をこわすことはありませんでした。
ニュピは火を使うことも許されないので作り置きしているんだと言いながら、大丈夫たくさんあるから一杯食べて...見ず知らずの異国の旅行者に彼らの親切は身に染みました。ニュピ当日はホテルで缶詰になっていましたが、昨晩のことを思い出しながら満ち足りた気分で一日が過ごせたことを今でもはっきりと覚えています。
帰国後、彼らとは手紙のやり取りをしています。
このホームページを作っている今日、彼からエアメールが届きました。(エアメールには6000ルピア分の切手が貼ってあります。この金額も彼らにとっては...本当に感謝しています。)
「返事が遅れて申し訳ない。元気でやっているかい。」そして、彼の近況が書かれています。
早速、返事を書こうと思います。
11月にバリに行こうと計画中です。あなたと、そしてあなたの家族ともう一度会える日を楽しみにしていますと...
<ほんとうに最後に...>
今度こそ彼らにお土産を用意して、そしてもう一度彼らと楽しい一時を過ごしたい。今から、とても楽しみです。
このページを見て頂いている方へ、外国の方に差し上げるお土産で良いアドバイスをお願いします。また、日本からのお土産はこれがいいんじゃないかとかメールを頂ければ幸いです。
バリに行ったことのある方ならご存知だと思いますが、猫の像や絵、置物とかお土産なんかで多いですよね。いつも不思議に思っていましたが、これは猫を見て作っているのか、これは猫じゃないだろう...(私たちのイメージする猫と違う!)と感じていたのは私だけでしょうか?
たまたまニョマンの家でノラ猫を見かけました。私も猫を飼っているので猫に興味があるのです。彼らにそう言うと、わざわざ猫を捕まえてきてくれました。
見てビックリ! 日本の猫とは顔つきが大違い。猫の像や絵とそっくりの顔なのです。
冗談だろうと思われる方、ぜひとも猫を捕まえて顔を見て下さい。
但し、彼らが猫を捕まえる時も相当時間がかかりました。私の前に連れてこられた時も相当暴れました。私が家で猫を飼っているのだと言っても理解してくれませんでした。(たまたま、私の猫の写真を持っていたので彼らに見せると、不思議そうな顔で見ていました。家で猫を飼うという概念がないのでしょう)
これも、私の貴重な体験の一つです。